こんにちは!管理人のsinoです!
今回は脳性麻痺の痙縮の評価、Modified Tardieu Scale(MTS)のお話です。痙縮の評価は他にもMASなどがあります。
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Modified Tardieu Scale(MTS)
中枢神経系疾患に対する痙性麻痺の程度を徒手的に簡単に評価できるもの。
手や足を動かして、その動作時の抵抗感で評価します。筋の伸張速度(V)と、筋反応の質(X)の2つの要素で評価します。
筋の伸張速度(Velocity to stretch )(V)
関節をV1〜3までの速度で他動運動し、角度R1、R2を測定します。
R2-R1を計算し、算出された値が痙縮の程度を示す指標になります。
値が大きいほど痙縮が強く、小さい場合は拘縮です。
R1
V2(重力に任せて関節運動を行う)か Ⅴ3(できるだけ早く)で抵抗感を感じた角度(臨床では、V3で測定することが多い印象です)
R2
V1(できるだけゆっくり)で可動域最大角度
筋反応の質(X)
X | Modified Tardieu Scale |
0 | 抵抗なし |
1 | 全体を通して抵抗あり 明らかな引っかかりはなし |
2 | 明らかな引っかかりがあり |
3 | 明らかな引っかかりがあり 疲労時にクローヌス(10秒未満) |
4 | 明らかな引っかかりがあり 疲労時でなくともクローヌス(10秒以上) |
MTSとMASの違い
臨床ではMASを使っているところが多い印象があります。教科書でも筋緊張の評価として載っているのはMASが多い印象。
なので、学生さんとか勉強するならMASがいいかなと思います。
筋緊張の評価としてMTSも評価のばらつきはありそうですが、MASよりかは少ないかなという印象。
MASより評価が細分化されているので、自分が臨床で使うにはMTS使いたいなーと思います。
まとめ
今回は脳性麻痺の痙縮の評価、Modified Tardieu Scale(MTS)のお話でした。
痙縮の評価は簡便で、臨床でも使われやすい印象です。知っておきましょー
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