こんにちは!管理人のsinoです!
今回は脳性麻痺の痙縮の評価、Modified Ashworth Scale(MAS)のお話です。ボトックス(ボツリヌス)治療の時によく使われる評価なので知っておきましょう!
痙縮の評価は他にもMTSなどがあります。
MTSの記事はこちら
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Modified Ashworth Scale(MAS)
中枢神経系疾患に対する痙性麻痺の程度を徒手的に簡単に評価できるもの。
手や足を動かして、その動作時の抵抗感で評価します。
他動的に関節を動かした時の抵抗感を6段階に分類します。
6つのレベル
スコア | Modified Ashworth Scale |
0 | 筋緊張に増加なし |
1 | 軽度の筋緊張の増加あり。 屈伸にて、引っかかりと消失や可動域終わりに若干の抵抗あり。 |
1+ | 軽度の筋緊張あり。 引っかかりが明らかで、可動域の1/2以下の範囲で若干の抵抗あり。 |
2 | 筋緊張の増加がほぼ全可動域で認めるが、容易に動かすことができる。 |
3 | かなりの筋緊張増加があり、他動運動は困難。 |
4 | 他動運動困難。(屈伸ができない) |
評価の注意点
MASは痙性麻痺の程度を調べることを目的にしていますが、必ずしも痙性が評価されているかはわかりません。
MASが痙性評価である前提条件
①受動運動に対する抵抗の変化は,痙性の変化に起因している
②筋の機械受容器は,反復測定の間に同じ速度で伸張されている
③反復測定の間,関節可動域は変わらない
やってみればわかりますが、毎回抵抗感が同じに出るかというと疑問です。脳性麻痺は感情や緊張によっても抵抗感変わるし、お子さんはなかなかじっとするのは大変なので、参考程度の評価になるのかもしれません。
まとめ
今回は脳性麻痺の痙縮の評価、Modified Ashworth Scale(MAS)のお話でした。
臨床ではよく聞く評価ですね!
痙縮の評価は他にもMTSなどがあります。
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脳性麻痺のまとめ記事はこちら!