こんにちは。またまた久しぶりの投稿です!マイペースで頑張ります!今回は脳性麻痺の基礎知識をまとめました!
脳性麻痺とは?
妊娠中から生後4週までに生じた脳の損傷により、体の動きづらさ(麻痺)が出る病気です。
脳の損傷部位や損傷の程度によって麻痺の程度が変わるため、障害の程度は個人差があります。
脳性麻痺による体の動きづらさの多くは2歳までに生じます。
1000人のうち、2人は脳性麻痺です。確率は500分の1ですね。
脳性麻痺の発生率は年々上昇傾向で、1000分の2.2程度と言われています。
女性のライフスタイルの変化に伴って、女性の高齢出産や多児妊娠や周産期医療の高度化に伴い死亡率が低下し、麻痺が増えていると考えられています。
原因
病気になる原因はわかってなく、早産や低出生体重、生まれる前の成長遅滞、生まれた後の低酸素がリスクとして挙げられます。
症状
脳の損傷部位や程度によって症状が異なります。麻痺による体の動かしづらさが主な症状です。
運動以外にも、感覚、言語、コミュニケーション、知能などの能力が障害されることがあります。
症状の程度によって、分類分けされています。
治療法
現在の医療では、脳性麻痺を完治することはできません。症状に合わせて、理学療法や作業療法、言語療法などのリハビリテーション、手術や投薬を行います。
また、日常生活や治療で必要となる道具を日常生活用具や補装具として作製します。
予後
運動機能の予後予測の評価はGMFCS(Gross Motor Function Classification System:粗大運動機能分類システム)を用います。
分類
麻痺の部位による分類
四肢麻痺(四肢の障害)、両麻痺(四肢の障害、上肢の麻痺が軽い)、片麻痺(身体の片側のみの障害)の3つに分けられます。
麻痺の種類による分類
痙直型(spastic)
全身的に緊張が強く、全身を固めるように力を入れて動作を行います。腱反射の亢進や病的反射を認めます。
失調型(ataxic)
動作の時にふらふらしたり、不安定な動作になります。特に細かい動作を行う時に不安定な動作となりやすいです。
ジスキネティック型 (dyskinetic)
不随意運動(自分で調節が困難で何度も繰り返すような運動)を認めます。以前はアテトーゼ型と言われていた型です。
ジスキネティック型はさらに、ジストニック型と舞踏様アテトーゼ型に分けられます。
ジストニック型(dystonic)
全身的に緊張が強く、動きが少なく、こわばった運動となりやすいです。
舞踏様アテトーゼ型(Choreo-athetotic)
全身的に緊張は低下していますが、踊るような不随意運動を認めます。
評価
Gross Motor Function Measure:粗大運動能力尺度
運動機能はGMFM(Gross Motor Function Measure:粗大運動能力尺度)で点数化できます。
GMFCSで運動機能のレベル分けができます。
手指操作能力分類システムManual Ability Classification System(MACS)
脳性麻痺の子が日常生活の活動において物を操作する手指能力を分類する。
最大能力を評価するのではなく、日常的に行っている能力を評価する。
Modified Ashworth Scale(MAS)
抗痙性薬の効果を評価するために中枢神経系疾患に対する痙性麻痺の程度を徒手的に簡単に評価できるもの。
手や足を動かして、その動作時の抵抗感で評価します。
他動的に関節を動かした時の抵抗感を6段階に分類します。
Modified Tardieu Scale(MTS)
中枢神経系疾患に対する痙性麻痺の程度を徒手的に簡単に評価できるもの。
手や足を動かして、その動作時の抵抗感で評価します。筋の伸張速度(V)と、筋反応の質(X)の2つの要素で評価します。
PEDI、PEDI-CAT
PEDIは日本語では子どもの能力低下評価法といわれます。
ADLを3つの領域(セルフケア、移動、社会的機能)で評価します。
PEDI-CATはPEDIのコンピュータVERで改良されたものです。
まとめ
今回は脳性麻痺の基礎知識をまとめました!
これからもこんなまとめ記事をちょこちょこ出せたらいいなと思います!マイペースに続けていきます!