今日は関東は暖かくて、過ごしやすい一日でした!こんにちは。管理人のsinoです。
今回は小児の代表的な疾患の一つ、筋ジストロフィーの機能障害分類について説明します!

筋ジストロフィー

骨格筋に発現する遺伝子の変異による遺伝性筋疾患。発病に至る責任遺伝子は十分に解明されていません。運動機能低下を主症状とし、病型により発症時期や臨床像、進行速度が異なります。以下に代表的な病型を紹介します。

  1. ジストロフィン異常症(デュシェンヌ型/ベッカー型筋ジストロフィー)
  2. 肢帯型筋ジストロフィー
  3. 顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー
  4. エメリー・ドレイフス型筋ジストロフィー
  5. 眼咽頭筋型筋ジストロフィー
  6. 福山型先天性筋ジストロフィー
  7. 筋強直性ジストロフィー

筋ジストロフィーの機能障害分類

障害の進行によって、運動機能が低下していきます。そのため、運動機能を分類することで、障害の進行程度を把握することができます。運動機能を分類することで、ステージごとでリハビリの目標や介入内容が検討しやすくなります。

 ステージⅠ

階段昇降可能
a-手の介助なし
b-手の膝おさえ

ステージⅡ

階段昇降可能
a-片手手すり
b-片手手すり膝手
c-両手手すり

ステージⅢ

椅子からの起立可能

ステージⅣ

歩行可能
a-独歩で5 m 以上
b-一人では歩けないが物につかまれば歩ける(5 m 以上)
1) 歩行器
2) 手すり
3) 手びき

ステージⅤ

起立歩行は不能で、四つ這いは可能

ステージⅥ

四つ這いは不可能、いざりは可能

ステージⅦ

いざりは不可能、座位の保持は可能

ステージⅧ

座位の保持不能で、寝たきり状態

まとめ

今回は小児の代表的な疾患の一つ、筋ジストロフィーの機能障害分類について説明しました!
小児リハビリに関わっていれば、筋ジストロフィーに関わることもあると思います。
医学の発展により、予後が改善してきています。それぞれの病態に合った対応ができるように、分類を使用して、病態を把握しましょう!




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