こんにちは。管理人のsinoです。
今回は二分脊椎を担当する時に知っておきたい、基礎的な2つの分類(Hofferの分類Sharrardの分類)を説明します。
2つの分類を知ることで二分脊椎のイメージが捉えやすくなりますよ‼︎

二分脊椎症

脊椎管の中にあるべき脊髄が脊椎の外に出て癒着や損傷しているために起こります。主に仙椎・腰椎に発生し、発生部位から下の運動機能と知覚が麻痺が生じます。

二分脊椎症は大きく2種類に分かれます。

顕在性二分脊椎症(開放性)

症状は外側から容易に視認することができます。
脊髄髄膜瘤と呼ばれることもあります。

潜在性二分脊椎症(脂肪腫)

症状は外側から見て分かる症状はありません。
脊髄神経に異常が発生している場合には、痛みや痺れなどが生じることがあります。

Hofferの分類(歩行機能分類)

CA(community ambulator)

独歩群:屋外、室内とも歩行可能で杖不要
杖歩行群:屋外、室内とも歩行可能で杖必要

HA(household ambulator)

杖歩行と車椅子を併用する

NFA(non fucntional ambulator)

訓練時のみ歩行可能で、そのほかは車椅子を使用する

NA(non ambulator)

移動時には車椅子を使用する

Sharrardの分類

 

第Ⅰ群(胸髄レベル)

車椅子を使用している。
下肢を自分で動かすことはできない。

第Ⅱ群(L1〜2レベル)

車椅子と杖歩行を併用している。
股関節屈曲・内転、膝関節伸展が可能。

第Ⅲ群(L3〜4レベル)

長下肢装具または短下肢装具による杖歩行可能。
股関節外転、足関節背屈が可能。

第Ⅳ群(L5レベル)

短下肢装具による自立歩行可能。
股関節伸展、足関節底屈が可能。

第Ⅴ群(S1〜2レベル)

ほとんど装具が不要で自立歩行可能。
足関節の安定性が低い。

第Ⅵ群(S3レベル)

ほどんど運動麻痺はなく、健常児とほぼ同様の歩行。

まとめ

今回は二分脊椎の基礎的な2つの分類(Hofferの分類Sharrardの分類)を説明しました。
二分脊椎は合併症もあるので、様々な視点から考察していきましょう!

 




二分脊椎