こんにちは。管理人のsinoです。
今回は発達する中で生じる心理的変化を理解する1つの理論である、エリクソンの心理的社会的発達理論について説明します!
エリクソンの8つの段階と課題
エリクソンはライフステージを8つの段階に分けて、それぞれの課題を示しています。
乳児期
基本的信頼 対 基本的不信
この時期は子どもが人(主に母親)に信頼するに値すると感じることができると、その後の親密な人間関係を築き上げていく土台が作られます。幼児前期
自律性 対 恥・疑惑
この時期はいろんなことに興味をもち、自律性が育ちます。
興味をもって行動し失敗すると、恥じらいや疑惑を感じます。遊戯期
自主性 対 罪悪感
この時期は自分を主張していく積極性と、主張することによる罪悪感を感じます。児童期
勤勉性 対 劣等感
この時期は仲間との集団を形成するようになり、勤勉さが十分でないと劣等感が生じます。青年期
同一性(アイデンティティ) 対 同一性(アイデンティティ)の混乱
この時期は自分がどんな人間かということ(アイデンティティ)の確立を目指して試行錯誤しながら、価値観、人生観などを決定し、社会の中に自分を位置づけます。前成人期
親密性 対 孤立
この時期はアイデンティティが確立されると、次に他者と親密な関係を築くようになります。関係が築けない場合は孤立します。成人期
世代性 対 停滞
この時期は結婚や社会・芸術などの活動の中で次の世代を育てていくことに関心をもちます。次の世代に興味がない場合は自分の関心のみに停滞しやすいです。老年期
統合 対 絶望,嫌悪
この時期は今までの生活を振り返り、肯定的に統合していきます。統合性を獲得することができれば、心理的な安定が得られます。統合できないと、後悔・絶望を感じることになります。
まとめ
今回は心理的変化を理解する1つの理論である、エリクソンの心理的社会的発達理論について説明しました。
エリクソンは自我は生涯を通して発達し、それぞれの段階には対となる心理があり、葛藤があると考えました。
心理的葛藤には肯定面(上記左側)と否定面(上記右側)があり、両面を経験し最終的に肯定面が上回ることが重要です。
リハビリの時も心理的な発達を考慮しながら行えるといいですね!